はじめに
店舗にて新人を採用し、実際に接客したり、調理する前に必ず基本的な
ことから教えていきます。「見ながら覚えろ」とか「だいたいわかるでしょ。
とりあえずやってみて」といきなり現場に放り込んではいませんか。
また、1回教えただけで「この前教えたよね」なんて言っていませんか。
これでは数日後に、「学校の授業が厳しくなって・・・」とか、
「母が祖母の介護をしなければならなくなり、私が留守番をするので・・・」
なんて言って辞めていきます。
正しい手順とマインドで教えていきましょう。
教える環境を整える
①事前の告知
右も左も分からない新人さんは不安でいっぱいです。
どんな人に教えてもらうのか。アルバイトの先輩は怖くないか。
仕事は自分に向いてるか。仲良くなれそうな人はいるか。
楽しく仕事できるか、などなど。
だから、この日初日の新人さんが来るということを既存メンバーに
告知しておいてください。「だれこの人?」といった雰囲気は作らないように。
②仲間に入れてあげる
事前告知を済ませておき、新人さん初日の出勤時は既存のメンバーに紹介しましょう。
皆に紹介することで、少しでも話しやすい環境を作ってあげます。
既存メンバーには「ようこそ!」といった気持ちで迎えて欲しいものです。
私の同期の店長は更衣室で使用のハンガーにまで新人さんの名札を付けて
受け入れ体制を作ってました。その店長の店で人が足りないというのを
聞いたことはなかったです。
③余裕を持ったスケジュールにする
実際に作業を教えるときは余裕を持ったスケジュール(人揃え)にしておきましょう。
特に初日は新人さんを独りぼっちにしないことが重要です。
トレーナー(教える人)が実際の作業をしながら片手間で新人トレーニングすると
新人さんに掛かりきりにはなれません。通常営業は既存メンバーに任せ、
トレーナーは新人さんへマンツーマンで教えられる状態にしておきます。
片手間で教えながら「ちょっと待ってて」を頻発し、新人さんがポツンと
立っているという状態は最悪です。
④お店の暇な時間でトレーニングを行う
これも大事です。ピークタイムは外し、暇な時間帯でトレーニングしていきましょう。
ピークタイムは気が散ります。忙しくなれば、トレーナーはオペレーションに
参加したくなります。その結果、新人さんをほったらかしてしまいます。
まとめ
上記の①~④は分かっているけど、人不足で余裕のある人員を揃えられない。
と思う人もいるかもしれません。しかし、中途半端な状況下、片手間で新人を教え、
嫌な思いをさせて辞められては元も子もありません。
既存メンバーへの出勤交渉、近隣店舗へのヘルプ要請、開店前や閉店後などに
トレーニングを行うなど工夫してみてください。
教える側も大変ですが、最初が肝心です。初めにしっかり教えておけば
成長が早くなり後で楽になります。
教育は投資だと思います。こだわりを持って、教える環境を整えていきましょう。