マネージャーの5大職務を聞いたことあるでしょうか。
チェーンストアにお勤めの方であれば聞いたことがあるかもしれません。
今回はこれを記載します。
店長の仕事の指針になると思います。
5大職務とは以下の5つです。
①部下の稼働計画
②作業割り当てと作業教育
③労務管理
④緊急対応対策
⑤資産の保全
随分前に私は入社1年目の3月に店長になったとここに書きました。
入社11ヶ月で店長になった訳です。いろいろ教えてもらいましたが、
「とりあえずやってみて」といった感じだったのでとても大変でした。
ただただガムシャラに毎日を過ごしていたと思います。
その数年後何かの研修で、マネージャーの5大職務を教えてもらいました。
それを教えてもらってからは、これを指針に仕事を深めていけば良いのかと
目から鱗が落ちる状態でした。もっと早く教えてよ、といつも通り思いました。
経験の浅い店長について手助けになればと思い、5大職務について順を追って書いていきます。
部下の稼働計画
部下の週間勤務計画です。週間の客数予測を立て、それを曜日別の予測客数に
落とし込み、毎日必要な労働時間を算出します。1日の労働時間が算出出来たら、
発生する作業に応じて、時間帯の労働時間を算出します。
近隣のイベント、予約のお客様状況、コース料理の予約数、
フェアメニュー計画などを加味して勤務計画を立てます。
客数や売上の変動に伴う作業量の変動を加味して、柔軟に勤務計画を立てることが必要です。
正社員の公休は曜日を固定化した方が、個人にとっても、計画作成者にとっても良い
ことが多いですが、予測に応じて変化させることも必要です。
客数予測の立て方も重要ですので、また別の機会に触れたいと思います。
作業割り当てと作業教育
作業割り当て
ワークスケジュール作成と考えてください。そんなの当たり前にやっているよ。
と思う方もいると思います。しかし、ワークスケジュールがただの出勤簿となって
いないでしょうか。毎週コピペで済ませていませんか。
そもそも、ワークスケジュールを作成するには予測客数を算出し、
それに伴う作業量、作業の難易度を全時間帯で把握していることが必要です。
そして必要な労働時間をはじき出します。(稼働計画が大事)
発生する作業があり、それに見合う能力の人をその時間帯に必要な人数だけ
稼働できるように作っていくことが基本です。
出勤できる人に作業を当て込むのではなく、
発生する作業とそのレベルに見合う能力の人をスケジューリングする。
そうでなければ、フロア、キッチン共にスタンダードのサービスや商品を提供
できません。また、必要以上の人件費もかかってしまいます。
予測を立て、必要な作業時間を算出、能力に合った従業員をスケジューリング。
このような手順となります。
作業教育
従業員の作業教育も店長の重要な仕事です。初期トレーニングから、追加教育まで
していき部下を育てなければなりません。それには店長が全ての作業を熟知して
いることが必須条件です。
作業が最も未熟なのは新人さんですが、店長が四六時中新人さんについていられません。
ですから、新人教育を任せられるトレーナーを作ると店作りが楽になり、
従業員の作業が強い店になります。
(トレーナーの育て方も後に書こうかと思ってます・・・。)
店長自ら新人やトレーナーについて手とり足取り教えることも必要ですが、
最も重要なのは一緒に作業しながらの日々の教育です。
常にアルバイト、社員問わず、皆の作業を見て、ピーク中も声をかけてあげてください。
「笑顔を忘れずに」、「声が大きくて活気がでるよ」、「盛り付けきれいだね」
など一言で良いのです。
常に関心を持ち、評価し続けることで部下は店長の評価を意識し、
良いサービス、良い商品作成を体現してくれます。その結果、部下は育っていきます。
5大職務の中で最も重要なのがこの二つです。
残り3つは後日アップします。