オペレーション

予約のお客様対応(法事・慶事編)

2回に渡り「席だけ予約」と「宴会」のお客様についての対応方法をお話ししました。

今回は法事、慶事の予約のお客様への対応方法をお話しします。

基本的には宴会のお客様への対応と同じですが、会合の特徴が違いますので

そこを理解し、店舗の従業員へ教えることが大事です。

和食系のレストランが中心になるかと思いますが、

これを読めば法事、慶事の対応方法が分かると思います。

店でやることは「席だけ予約」の時と流れは同じです。

①受付

②事前確認

③事前準備

④当日実行

⑤お礼

このような手順です。

宴会予約の時と同様で、①の受付時にしっかりとお客様とお話してください。

特に法事会席は何回忌かによって施主様の心境や招く人、規模も違うので

詳細を詰める必要があります。

また、言うまでもなく1件で数十万円の売上になります。

宴会予約受付時と同様に商談と考えて内容を決めてください。

宴会予約の項目でも書きましたが、最近入ったパート、アルバイトさんたちは

団体予約の対応をする機会がない為、経験値がありません。

過去にいた経験豊富な従業員も退職や卒業で技術の伝承ができなくなっているはず。

需要が戻った時に少しでも楽に教育できるようこの記事を役立ててもらえればうれしいです。

法事予約の対応

まずは法事予約の対応からお話しします。

受付

ここで聞くことは宴会予約の時と変わりませんが、料理や会食内容をより詳しく

聞いていく必要があります。

1. お客様のお名前

2. 連絡先

携帯番号は伺っておきましょう。

送迎バスを依頼されたらば必ず携帯番号は聞きます。

また、当日こちらから連絡したいことが発生した場合、施主様は早くから

お寺に行くことが多く、ご自宅はつながらないことが多いです。

3. 日時

4. 人数

人数変更はいつまで受け付けるかお伝えして下さい。

お店や会社によると思いますので自店のルールに沿った期限をお伝えします。

5. 料理内容

まず、何回忌確認してください。

宗派によって違いはあるでしょうが、一般的に

四十九日、一周忌、三回忌、七回忌・・・と法要の機会はあります。

四十九日は個人が亡くなって最初の大きな法要です。ここでは多くの方を

招くと思います。少し豪華目なコースなら親戚の目も気にならないはず。

用意してあるコース料理を決めてもらうことをお勧めしますが、上記を

参考に予算を伺い、最適なコースをおすすめしてください。

また、最初の飲み物を決めておいた方が当日の会食が円滑に進みます。

例)「テーブルに瓶ビール、ノンアルコールビール、ウーロン茶を各○本

並べておきましょうか?会食開始がスムーズになりますよ」

更に確認すること

  • 影膳は必要か
  • 献花は必要か
  • 献杯は用意してよいか
  • 引き出物など持ち込む商品はあるか

影膳が必要な場合は祭壇が必要になりますし、花瓶も用意しなければなりません。

当日言われても簡単に用意できません。確実に確認しておきましょう。

宗派や個人の考え方によって施主様が望む会食形態は違いますので良くお話しを聞きましょう。

※献杯は多くのお店でお猪口に用意されていると思いますが、

車で来店される郊外型の店舗はどうせ飲めないからと、

献杯を並べないで欲しいと言わることも多いです。

※引き出物はもしお店で準備できるのであればお勧めしてください。

お店で準備してあげれば施主様は楽なはずです。

6. 要望あれば聞く(料理、ドリンク、席の場所・・・など)

宴会の時と同様、他のお客様に迷惑がかかること以外は極力対応して

あげて欲しです。

法事会食特有のポイント

施主様の心理を理解すること

法事は身近な方が亡くなり、故人を弔うために集まります。

ですから、普段会わない親戚が集まります。数年ぶりに顔を合わせる方も

多いはず。友達や会社の同僚を集めて会食するのとは訳が違います。

施主様は大切な人を失い悲しみの中、多くの人を集め、多くの人に気を遣わなければ

なりません。

しかも、施主を務める機会などそうそうなく、どうして良いか分からない方も多いです。

ですから、お店が主導になって予約から当日会食が終わるまで導いて

あげると施主様は安心してくれます。

料理はどんなものが良いか、影膳は用意するべきか、上座はどこか、献杯のタイミング、

料理の進行状況など。商談時から会食終了まで施主様と意思疎通をしてください。

事前確認

受付時に聞いたことをしっかり確認しておきましょう。

時間、人数、料理、影膳、献花、献杯、引き出物などどれが漏れても

大きなクレームになります。

事前準備

宴会予約の時と変わりはありません。当日対応できる準備をします。

・人揃えはできているか。

・食材の発注はできているか

・席、部屋は足りているか

・お客様の要望の準備はできているか

当日実行

当日の予約内容はフロア、キッチンの全従業員が把握します。

ご来店される時間に会がスムーズに開けるよう席、ドリンク、料理の準備をしておきます。

まず、献杯がスムーズに進むように準備しましょう。

ポイントは

・献杯後のドリンクを予約時かご来店時に聞いて準備しておく

・テーブルに料理がない状況はつくらない(食事のペースは宴会より早い)

・経過や時間を施主様に伝える

 (コース料理はあと何品です。こちらの料理で最後となります。など)

お礼

会が終わったら施主様に感謝の意を伝えて欲しいです。

また、お礼状やメールなどを送り、感謝の気持ちを伝えてください。

そして、次回の法要の際、また当店をご利用していただけるようご案内もします。

慶事の対応

法事とは対照的な祝い事です。

店舗でやることは今までお話ししたことと変わりません。

ここでは多くの人が必ず行うであろう、七五三についてお話しします。

七五三の対応

お祝い事にはいろいろありますが、やはり、七五三のお祝いは必ずと言っていいほど

するのではないでしょうか。

七五三会席の時期は当然11月中旬に集中します。

注力すべきは受付です。

受付

お母さんの心理を理解し、メンツを保たせてあげること。

これがポイントです。

七五三のお祝いには両家のおじいちゃん、おばあちゃんを呼びませんか。

七五三会席のメインは当然お子様ですが、会席は夫婦の両親が集まる宴会の

ような装いになります。

七五三を予約する言わば幹事のような役割はお母さんです。お母さんの心理は

旦那の両親が見ても恥ずかしくない料理の内容にすることだと思います。

家計を担うお母さんですから、リーズナブルな料理に済ませようとしがちですが、

そこはお店側が導いてあげましょう。

「当日、旦那様の両親はいらっしゃいますか?」

「こちらのコースならば、お祝いの鯛も付いていて、内容、見た目ともにお義父様、

お義母様も満足していただけると思いますよ・・・」

などとおすすめしてあげることにより、お客様は喜び、お店は客単価が上がり、

双方にうれしいこととなります。

※当日はお子様の料理は当然最優先で、お待たせすることはご法度です。

まとめ

法事、慶事の会食ができるレストランに勤務する方は外食業の中でも限られる

かもしれません。しかし、こんな記事は世に少ないと思い書きました。

宴会、法事、慶事はどれも大勢が集まる機会。この会を主宰する人は大変な労力を使い、

多くの人に気を遣います。

ですから、幹事様、施主様の心理を理解し、その手助けをすることに全力を注い

でください。

特に法事については、悲しみの中、知らないことも多く、親戚に気を遣い施主様

は大変です。商談時にお話ししながら、気持ちに寄り添い、知らないことは教えてあげる。

そして、会を滞りなく進めてあげることによって信頼されます。

次の法事の機会に再びお店を利用してもらったり、親戚を紹介してくれることもあります。

この記事を使って店舗で教育してもらえればうれしいです。

ABOUT ME
しんぷそん
外食チェーン企業に20年勤務。店長、エリアマネージャーを経て 購買部で仕入れも担当していました。外食業の自分なりの経験や趣味、 について書いていきます。現在は小売業の企業に勤務中。