今回は飲食店の店長の仕事について書いていきます。
すでに過去書いていることも多いので、まとめてわかりやすくしました。
これから店長を目指している社員の方、店長を経てさらに上の職位にステップアップしたい方にも役に立ちます。自分ができるようになれば、部下にも教えることができますから上位職を目指す方も必見です。
これを読めば飲食店の店長としてやるべき仕事、必要スキルがわかります。
店長の仕事の目的
店長の仕事の目的は大きく分けると、
①売上を上げる
②適正な利益を確保する
この二つです。
たった二つですが、店長の仕事の目的を達成し、継続するには多くのスキルと日々の努力が必要です。順番に説明していきます。
QSCAの向上
売上を向上させるには、お客様の満足度を上げなければなりません。
それにはどうするかというと、自店のQSCAをレベルを上げていくしかありません。念のため、QSCAについて触れると、
・Q(クオリティ)・・・商品の品質、スタンダードな商品を出し続ける
・S(サービス)・・・感じの良い接客
・C(クレンリネス)・・・清潔できれいな状態
・A(アトモスフィア)・・・お店の雰囲気。外観、内装だけでなく、従業員が醸し出す雰囲気
この4項目のレベルを上げていくことで、お店全体の質を高めていきます。その結果、価格以上の満足をお客様に提供でき、リピーターが増えていきます。
QSCAを上げるためのスキル
QSCAを上げるための理屈は簡単ですね。しかし、このための必要スキルは多岐にわたります。
・オペレーション力・・・キッチン、接客の技術を上げる。まずは、個人のレベルを上げ、次にピークタイムを回せるチームとしてのレベルを上げる。
・トレーニング力・・・社員、アルバイトを戦力化する。店長一人ができるだけではダメ。
・マネジメント力・・・人を使う、まとめる技術。レベルの高い従業員がいても彼らを活かせなければ意味がない。
お客様にいつ来ていただいても高いQSCAを提供するには、このような技術力が必要です。新人さんが加入した状態でも、忙しい土日でもです。
まずは自分が作業ができて、教えることができ、教えて育てた人をうまく使うことができる。これがQSCAを向上させ、売上を上げるためにすべきことです。
過去書いた記事をリンクしましたので、ぜひ参考にしてみてください。
適正利益の確保
QSCAを上げて収入を増やす一方で、経費は「適正に使う」ことも忘れてはなりません。経費は抑えれば抑えるほど利益が増えますが、抑えすぎは商品、サービスの質を落としてしまい、客数減を招きます。なので、「適正に使う」と敢えて書いています。
経費を適正に使うには、
・数値分析力・・・営業の結果数値を見て改善する。データを見て未来を予測する。
・管理能力・・・人、モノ、金の管理
・緊急対応力・・・機器の故障、クレーム対応
これらが必要となります。
どちらかというとディフェンシブなことが多いです。オペレーションが得意な人はこういった管理作業や事務作業は嫌いな傾向がありますが、余計な出費を抑えるには避けて通れません。
こちらも過去書いた記事をリンクしましたので、ぜひ参考にしてみてください。
自分を磨く
売上を上げ、利益を確保するにはQSCAを向上させる、経費を適正に使う。ということはお分かりいただけたと思います。
この目標に向かって指揮し、実行するのは店長自身ですが、お店には社員をはじめ、パートアルバイトさんが多数出勤しています。
その店舗従業員が店長の目指す方向へ動いてくれなければ、仕事の目的は達成できません。ですから、この人についていきたい。この人なら協力しようと思われる人となれるよう日々努力します。店長はみんなをまとめられる人間力が必要です。
これは尊敬される人になるのは簡単なことではないですが、日々自分自身を振り返って、リーダーとしての言動を学んでいく必要があります。
まとめ
店長の仕事について書きました。
仕事の目的は大きく分けると2つですが、それを達成するためには・・・、と掘り下げると様々なスキルが必要だとおわかりいただけたと思います。
オペレーションが好きな店長、管理業務が得意な店長、性格によりいろいろあると思いますが、どちらも大事ですので、苦手、嫌いから避けずチャレンジしてください。
上記のスキルを身につけ、人間的にも成長すれば上位職のエリアマネージャーやさらに上の職位にステップアップしても通用する人となると思います。
今回の記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。