実際にトレーニングする時どの様にするか手順を書いていきます。
特に新人さんには正しい手順でトレーニングしてあげた方が、
分かりやすいと思いますので参考にしてみてください。
トレーニングするにあたって6つの手順があります。
①心、物の準備をする
②目的を示す
③やってみせる
④やってもらう
⑤評価する(まずほめて、違いを指摘する)
⑥繰り返して一人立ちさせる
最近転職した私は教えてもらいながら、仕事をしています。
教えてもらう立場になって改めて、「教え方」の重要性を分かりました。
上記のような手順通りに教えてもらうと分かりやすく、
すんなり頭に入ってきます。
逆に手順通りでないと突発的で押し付けのように感じ、今この人は
何を教えたいのか、どうなってほしいのか分かりにくいです。
教え上手な人に、部下はついてくると思いますので自身のトレーニング
手順を確認してみてください。
①心と物の準備をする
新人さんは緊張しているものです。リラックスさせたり、緊張を和らげて
あげましょう。そして、これからやる仕事について軽く話してあげましょう。
心の準備はトレーニング初日、初めて接客する時、初めて料理を作るとき、前回失敗
した時など、トレーニングの節目で特に有効です。
物の準備も忘れないでください。
これから教える作業で使用する道具、備品などは
あらかじめ準備しておいてください。トレーニング中に準備してないことに
気づいて新人さんを待たせたり、中断するのは厳禁です。相手がしらけてしまい、
集中力も途切れます。効率も悪くなります。
物の準備はしておきましょう。
②目的を示す
これから教える作業は何のためにするのか。どういう意味のある作業なのか
説明してあげます。教えてもらう作業に意味合いを感じ、頭に入りやすく
なると思います。
③やってみせる
トレーナーが実際に作業をやって見せます。
初めは一つ一つの動作をゆっくり話しながら見本を見せます。
簡単な生ビールの作り方で例を挙げると、
「ジョッキを用意します」
「サーバーにジョッキをセットします」
「生ビールボタンを押します」
「トレンチを用意します」
「注ぎ終わったジョッキをトレンチに置きます」
「トレンチを持って提供します」
こんな感じで見本を見せながら動作をしゃべっていきます。
作業をやって見せることで仕上がり状態の目標やレベル、スピード感を
確認してもらい将来的に到達して欲しい状態を知ってもらいます。
④やってもらう
手本を見せたら実際にやってもらいます。教えたように新人さんにも
動きながら自分の動作を口に出してもらいましょう。
「ジョッキを用意します」
「サーバーにジョッキをセットします」・・・・
やってもらう時には基本的には大きな違いがない限りは途中で止めないで
ください。止めてしまうと作業全体の流れがつかめなくなってしまいます。
途中で止めて怒り出したり、長々と解説したりするのは最悪です。
⑤評価する
まずはほめて新人さんに仕事の達成感を味わってもらいましょう。
新人さんはまずは覚える事が仕事です。覚えたその成果を認めてあげる
ことから始めます。
それから、トレーナーのお手本との違いを指摘して修正する点を理解して
もらいましょう。このほめる時と違いを指摘する時のポイントは作業の評価
ではなく、動作を評価してください。
「今のご案内」良かったよといわれても、言われた方は悪い気はしませんが、
何が良かったはよくわかりません。だから、「今のご案内はおじぎの角度、姿勢は
良かったけど、声が小さかったよ」などと具体的な動作を評価してあげてください。
⑥ひとり立ちさせる
①~⑤の手順で作業を教えていきます。教えた作業を練習で繰り返します。
そして、実際にお客様に接客してもらいます。キッチンであれば実際にお客様へ
提供する料理を作ってもらいます。
慣れるまではトレーナーと一緒に接客したり、調理したりしなければなりません。
しかし、ずっとトレーナーがついていられませんし、
一人で作業ができるようにならなければ意味がありません。
ひとり立ちさせるにはトレーナーが新人さんに関心を持ち続け、常にほめたり、
修正していくことが重要です。
教えた作業が大方できてきたからと放置せず、新人さんを見て評価することがポイントです。
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以上6つの手順です。似たようなことを聞いたことがあるかもしれません。
それはこれらが教える時の原理原則だからでしょう。
次は教える時のポイントなど書いていこうと思います。